発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002058213
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症例1は18歳女.交通事故により頸部・腰部・左膝打撲,右中指中手骨骨折を来たし,呼気時に軽度の胸痛を訴えた.頸椎X線で頸椎椎体前方に線状の透亮像を,胸部X線では気管に沿って線状の透亮像,肋骨外側に皮下気腫を認めた.胸部CTでは縦隔に著明な気腫,皮下気腫を認めた.保存的加療により気腫は減少し,受傷後12日には気腫,胸痛の消失を認めた.症例2は15歳男.特に誘因なく胸痛を自覚した.X線像では原因を説明できなかったが,胸部CTで気管,食道周囲に気腫を認めた.安静及び抗生物質の点滴により入院3日後に気腫及び胸痛は消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2001