発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001266316
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70歳男.老人検診で胸部異常陰影を指摘され,当科入院となった.胸部単純X線像では,左上肺野に境界明瞭な腫瘤陰影を認め,MRI冠状断,矢状断像ではTh3椎体に接して胸膜外に円形の腫瘤を認めた.水平断像では,T1強調像で内部不均一な低輝度,T2強調像で内部均一な高輝度を呈する腫瘤を認めた.以上より,第2肋間神経から発生した神経鞘腫を疑い,後方進入腫瘍摘出術および胸腔鏡下腫瘍摘出術を施行した.病理組織所見にて海綿状血管腫と診断された.術後経過良好で,術後9ヵ月現在,再発はみられない
©Nankodo Co., Ltd., 2001