発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001244317
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1は78歳女で,主訴は右下肢痛である.腰椎単純X線像で骨粗鬆と魚椎変形が著明で脊髄造影後のCTでは,L4椎体右背側に直径2cmの腫瘤があり,椎体のscallopingと硬膜管の圧迫を認めた.L4,L5部分椎弓切除,腫瘤摘出術を施行した.腫瘤は凝血塊と瘢痕様組織からなり,内部に古い血液が貯留していた.以上より,脊髄硬膜外血腫と診断した.術後,症状は改善し独歩にて退院した.症例2は59歳男で主訴は両下肢痛である.脊髄造影ではL3/L4レベルで造影中の途絶が認められ,CTでは,直径1cmの腫瘤があり,硬膜管の圧迫を認めた.腫瘤摘出術を施行した.腫瘤は厚さ5mm程度の被膜からなり,内部に古い血液の貯留を認めた.脊髄硬膜外血腫と診断し,術後,症状は改善と独歩にて退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001