発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001264725
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16歳男.とくに外傷等の既往なく,右臀部に疼痛・腫脹が出現し,当院を受診した.右股関節の運動時痛,可動域制限を認めた.CT所見では右大転子後方に筋の腫大を伴う腫瘤像を認め,MRI所見で臀筋内にT1,T2強調像ともに高輝度の腫瘤像,周囲の筋には浮腫がみられた.以上より軟部腫瘍を疑い,生検術を施行した.術中所見では血腫のみがみられ,病理組織学検査より臀筋内血腫と診断した.術後1ヵ月のガドリニウム造影MRI所見にて腫瘤,周囲筋肉内の浮腫の消失を認め,以後,再発はみられない
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