発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249781
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20歳男.大学野球部,右投げ右打ち,ピッチャー.150~200球のピッチング後に左側腹部痛が出現し,徐々に疼痛は増強し,更には左側腹部に急激に増大する腫脹を認めるようになった.単純X線,腹部超音波,MRI所見より,繰り返すピッチング動作により生じた内腹斜筋の断裂に伴う筋肉内血腫と考え,ピッチングを禁止すると共に弾性包帯と外用薬を処方し保存的治療を開始した.症状,腫脹はいずれも軽減し,発症後約1ヵ月半で腫瘤はほぼ消失した.MRIでも病変は縮小し,筋肉自体の腫脹も消失した.発症から約2ヵ月で部活動に復帰した
©Nankodo Co., Ltd., 2005