発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001239030
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症例1は74歳女で,主訴は右肩関節痛である.外傷のため肩関節は150度の外転位を示し自動運動は不能であった.単純X線像で骨頭は関節窩の下方に脱臼していた.traction counter traction法(A)による整復は容易で,6ヵ月後の検診時に軽度の可動域障害を認めるのみで疼痛,再脱臼は認めなかった.症例2は68歳男で,主訴は右肩関節痛である.転倒事故で受傷し,右肩関節は120度の外転位で固定されていた.単純X線像で骨頭は関節下方に脱臼し,大結節の骨折を伴っていた.Aによる整復に続いて骨接合術を行った.術後1年後の現在,軽度外転・屈曲制限が残ったが疼痛なく再脱臼もない
©Nankodo Co., Ltd., 2001