発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009138572
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76歳男。左臀部~下腿後面痛及び右下腿後面の運動時痛を主訴とした。単純X線にて骨棘と各椎間板の狭小化、MRIにてL3-S1の硬膜外脂肪及び硬膜管の星型狭窄、脊髄造影にてL3レベルでの完全ブロックを認め、腰椎硬膜外脂肪腫症と診断した。L4-L5椎弓切除を行い、硬膜上の脂肪腫の除去を行った。手術では軟部組織からの脂肪性滲出液を認め、骨切除でも骨髄の脂肪滴を認めた。病理組織学的所見では、明らかな悪性所見は認めなかった。術後、両下肢痛は著明に改善し、術後5年現在、除圧は維持されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009