発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001178244
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
後方すべり,前方開大を伴う後方不安定性により骨性椎間孔は狭小化し,それに軟部組織の要因が加わり,椎間孔部での神経根障害が発現すると考えられた.障害神経根は,上下又は全周型の圧迫障害の場合は上関節突起をよけるように横走し,前後型の圧迫障害の場合は上関節突起の前方を走行する.神経根症状が片側性であっても後方不安定性は両側性である可能性が高い.術式はインストゥルメンテーションを併用した固定術が望ましいが,固定上位椎間の変性を高頻度に合併しており,さらなる術式の検討が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2001