発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010313591
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椎弓根外縁から外側部に圧迫を認めた腰椎椎間孔狭窄症例で、術後に症状の改善を認めた19例(男性12例、女性7例:平均年齢60.8±8.2歳)を対象に、椎間孔外狭窄症における各種診断法の感度について後向きに検討を行った。検討したのは、安静時下肢痛の有無、選択的神経根造影、3-D MRI、SNAP、DML、である。その結果、安静時下肢痛を認めたのは6例(31.6%)で、選択的神経根造影は評価可能な画像を得られた14例の内10例71.4%が陽性、3-D MRIは100%、SNAPは電位導出可能であった14例中10例(71.4%)、DMLは電位導出可能であった19例中18例(94.7%)であった。以上より、感度、特異度とも100%の検査法はないことから、3-D MRI、SNAP、神経根造影検査による診断後、DMLで最終判断を行うことが重要であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010