発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001157876
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症例は53歳男性で両下肢痛,脱力を主訴とした.起床時に両側大腿表面の疼痛としびれが出現し近医を受診し投薬を受けたが疼痛が増強した.安静仰臥位不能,膝蓋腱反射,アキレス腱反射は両側で低下していた.明らかな知覚障害,膀胱直腸障害は認めなかった.単純X線で腰椎全体に中等度の脊椎症性変化を認めL3は右回旋を伴う右側すべりを呈し動態撮影ではL3/L4の不安定性を認めなかった.脊髄造影では下行性脊髄造影でL3下縁に完全ブロック像を示した.上行性造影で硬膜内腫瘍を認めた.MRIでも腫瘍性病変を,ミエロCTで占拠性病変を認めたため椎間板硬膜内・外脱出ヘルニアを疑い手術を施行した
©Nankodo Co., Ltd., 2001