発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017233265
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73歳女性。前医にて断裂して心腔内に迷入した皮下埋没型中心静脈カテーテル(CVC)の回収中に右房壁を損傷したことで心タンポナーデ、血圧低下に続く意識障害が出現、外科的加療目的で転院となった。臨床経過および胸部X線・経胸壁心エコー所見より、医原性右房損傷に伴う心タンポナーデと診断し、緊急手術を行った。手術は人工心肺下に胸骨正中切開、心膜切開下で心タンポナーデを解除し、心房の損傷部位を縫合閉鎖するとともに、心腔内に迷入したCVCの摘除も合わせて行った。術後は合併症なく経過し、術後18日目に独歩退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017