発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017233264
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85歳男性。右季肋部痛を主訴に近医を受診し、CT検査にて胆嚢捻転症を疑われ、紹介となった。入院時、軽度の炎症反応の上昇、肝胆道系酵素の上昇を認め、腹部単純CT所見より胆嚢捻転症と診断し、緊急で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。本症例は高度な亀背と著明な胆嚢下垂を認めたため、通常の上腹部のポート配置では手術困難と考え、臍から10mmのポートを挿入し、残りの3つのポート(5mm)を下腹部に留置したところ、良好な視野確保が得られ、安全に手術を施行することができた。術後経過は良好で、術後7日目に軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017