発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013031671
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2010年7月~2012年2月の間に女性乳癌患者89例(平均年齢57.6±11.6歳、右側47例、左側42例)に対して、超音波(US)ガイド下腋窩静脈穿刺法とX線透視を併用して中心静脈(CV)リザーバーを留置した。その結果、本法による穿刺成功率は98.9%、カテーテル挿入成功率は97.8%であり、平均穿刺回数は1.19±0.4回、挿入時間は38.1±12.9分であった。合併症では動脈誤穿刺を1例で認められたが血腫形成は認めず、気胸も血胸も起さなかった。また、ポート感染が2例で発生したが挿入時期や患者の全身状態に問題があったと考えられた。以上より、USガイド下腋窩静脈穿刺法によるCVリザーバー留置術は安全に施行できる手技と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012