発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012187920
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過去7年間の胆嚢捻転症例6例について検討し、術前診断できた1例と術前診断できなかった2例を呈示した。全例が女性で、6例中5例は80歳以上であった。臨床症状は様々であり、診断にはCT等の画像診断が有用であった。術前診断できたのは3例で、造影CT所見にて偏位や胆嚢頸部の数珠状変化等を認めた。全例で胆嚢摘出術を行ったが、後天的に老人性亀背を伴っている例が多く、鏡下手術は良好な視野は得られないため、開腹手術を行った。また、1例は内視鏡的経鼻胆嚢ドレナージを行ったが炎症は改善せず、その翌日に開腹手術をすることとなった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012