発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010055261
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18歳男。上腹部痛を主訴とした。入院時血液検査にて炎症反応の亢進を認めた。腹部超音波、腹部単純CT、MRCPにて胆嚢の腫大、壁肥厚を認めたが胆石は認めなかった。入院翌日に経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)を行ったところ、胆汁は一部血性で無石胆嚢炎と診断した。腹腔内にトロカールを挿入して腹腔内を観察したところ胆嚢はGross I-typeの浮遊胆嚢で、胆嚢頸部で180度時計回りの不完全捻転を認めたため、胆嚢捻転症と診断した。PTGBDチューブを抜くと捻転は容易に解除でき、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行った。術後経過は良好で、術後4日目に退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009