発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017128015
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97歳女性。近医で貧血を指摘され、大腸カメラで前回手術時の吻合部結腸側に腫瘤を認め、生検にて中分化型腺癌と診断されたため、手術目的で著者らの施設へ紹介となった。手術は超高齢患者であることを考慮してD1リンパ節郭清を伴う結腸回腸部分切除術を施行した。その結果、摘出標本は前回の吻合部より肛門側の結腸に3.5×4.0cm大の表面に潰瘍を伴う隆起性病変がみられ、組織学的には索状、小胞巣状または腺管様構造を形成する腫瘍細胞が浸潤性に増殖していた。免疫組織学的染色所見より最終的に内分泌細胞癌と診断された。経過良好で、術翌日から離床を含めた早期リハビリテーションの介入により、ほぼ術前のADLに改善し、術後25日に独歩自宅退院となった。
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