進行肝細胞癌に対する治療戦略(集学的治療を含めて) 外科的治療
肝細胞癌肝外転移に対する外科治療
石崎 守彦
1
,
海堀 昌樹
,
松井 康輔
,
中竹 利知
,
松島 英之
,
坂口 達馬
,
權 雅憲
1関西医科大学 外科
キーワード:
肝細胞癌
,
骨腫瘍
,
リンパ行性転移
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
腹膜腫瘍
,
リンパ節郭清
,
Sorafenib
,
腹膜切除
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Lung Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Lymphatic Metastasis
,
Peritoneal Neoplasms
,
Pneumonectomy
,
Sorafenib
pp.160-166
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017116845
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肝細胞癌肝外転移の予後は,生存期間中央値7~8ヵ月と不良である.ガイドラインでの推奨治療はsorafenibであるが,予後延長効果は3ヵ月程度にすぎない.肺転移切除後の5年生存率は12~75%と比較的良好な成績が報告されており,DFI>1年,AFP100ng/ml,腫瘍径2cmなどが共通した予後良好因子であった.骨・リンパ節・腹膜転移においても異時性かつ単発であれば切除により長期予後が得られている.肝外転移の至適切除適応は,予後因子の解析に加えsorafenibなどの全身療法との組み合わせも考慮し,検討すべき課題である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017