発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017032240
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42歳男。左上腹部痛を主訴に救急搬送された。意識清明で、血液所見では異常を認めなかった。腹部造影CTでは左横隔膜下に腹水の貯留と血腫像を認め、その中に造影剤が血管外漏出し、近くに左胃大網動脈が描出され、大網出血が疑われた。腹腔鏡下に手術を施行し、胃体上部につながる大網に1cm大の陥凹を認め、そこから血液の流出を認めたため、出血部を含めた大網を部分切除した。病理組織学的に腫瘍性ならびに血管性病変は認めず、特発性と診断した。術後は経過良好で5日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016