発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016291577
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肝嚢胞はほとんどが無症状であり、臨床症状を呈する症例は非常に稀である。今回、無症状で長期経過を追われていた巨大肝嚢胞が嚢胞内出血を契機に右季肋部痛や呼吸困難といった臨床症状を引き起こした症例(78歳女)を経験し、症状改善目的に腹腔鏡下肝嚢胞開窓術を施行した。また、一般的に再発率が高いとされる横隔膜直下に発生した嚢胞であったため、再発予防目的に大網充填術を併施し、良好な経過が得られているので、文献的考察を加えて報告した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016