発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003304843
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胃十二指腸潰瘍穿孔に対する腹腔鏡下大網充填術後の治療成績,遠隔期の潰瘍再発状況を検討した.術後にH.Pyloriを除菌した症例ではH2-blockerを中止しても再発が認められなかったのに対し,H.Pylori菌を検索せずH2-blockerを中止した症例では11例中6例に潰瘍再発が認められ,内3例に再穿孔が認められた.腹腔鏡下大網充填術後の再穿孔にさいしては容易に汎発性腹膜炎を併発する可能性が高く,術後にH2-blockerを中止する場合にはH.Pylori除菌が必須と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003