発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016139120
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37歳女。下腹部痛を主訴に当科を受診した。血液検査では炎症反応の上昇を認めた。腹部造影CT所見より急性虫垂炎に合併した上腸間膜静脈(SMV)血栓症と診断し、虫垂切除術を行った。術直後よりSMV血栓症に対して抗凝固療法を開始したところ血栓の中枢への移動を認め、肝内門脈塞栓症を併発したが、その後も治療を継続し、術後71日目には門脈塞栓の消失が得られた。術後90日経過した時点で抗凝固療法を中止し、術後15ヵ月経過した現在、血栓の再発は認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2016