消化器手術のための栄養
胃外科における周術期栄養管理
窪田 健
1
,
黒木 槙子
,
後藤 理世
,
大和 さゆり
,
下村 克己
,
池田 純
,
谷口 史洋
,
塩飽 保博
1京都第一赤十字病院 消化器外科
キーワード:
胃切除
,
術後管理
,
術前管理
,
チーム医療
,
栄養補助
,
クリティカルパス
,
周術期管理
,
栄養士
Keyword:
Gastrectomy
,
Patient Care Team
,
Preoperative Care
,
Postoperative Care
,
Nutritional Support
,
Critical Pathways
,
Perioperative Care
,
Nutritionists
pp.843-846
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016292329
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栄養不良は合併症や予後に悪影響を及ぼすことが明らかになり,周術期栄養管理の重要性は増している.われわれはenhanced recovery after surgery(ERAS)の概念を胃周術期管理に導入し,術前から積極的に栄養療法を開始し,早期回復に努めている.また絶飲食をゼロにし,合併症が危惧される症例においては早期経腸栄養を行う.術式の工夫で術後栄養状態や生活の質(QOL)が大きくかわる可能性もある.術後は栄養サポートチーム(NST)や管理栄養士が介入し,退院後も見据えた栄養療法の指導を行う.
©Nankodo Co., Ltd., 2016