発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016291575
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60代女。下血と肛門痛を主訴に近医受診した。下部消化管内視鏡検査で直腸に黒色隆起性病変を認められ、生検で悪性黒色腫と診断され、当院に紹介された。腹部CTで直腸右壁から後壁にかけて30×23mm大の腫瘤を認め、その近傍に腫大したリンパ節を認めた。また、右鼠径部にも腫大したリンパ節を認めた。胸腹水は認めず、肺・肝転移も認めなかった。直腸原発悪性黒色腫と診断し、腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術とD3リンパ節郭清および右鼠径部リンパ節郭清術を行い、術後経過良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016