発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006093118
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73歳女.排便異常で受診した.便潜血陽性にて注腸透視を施行し,apple core signを認めた.大腸内視鏡でRa-Rbに全周性に多発する隆起性病変を認めた.3度目の生検でようやく大小の異型リンパ球のびまん性増殖を認め,LSG分類でびまん性混合型悪性リンパ腫と診断した.免疫染色でB細胞性と判明した.検査所見より,Dawsonらの診断基準に従い直腸原発の悪性リンパ腫と診断し,手術を施行した.病理組織所見によりB細胞性リンパ腫と診断した.郭清したリンパ節に転移所見は認めなかった.合併症なく術後20日目に退院した.術後40日目より再入院し,補助化学療法として,年齢を考慮して比較的副作用の軽微なCVP療法を2クール施行した.その後3年経過し,再発の徴候は認めていない
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