発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016139118
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63歳女。右季肋部痛を主訴に、近医にて肝内胆管癌を疑われ、当科紹介となった。CTでは肝右葉に7cm大、辺縁濃染される不整な病変を認め、右門脈は途絶し尾状葉への浸潤も疑われ、内側区域にも浸潤がみられた。以上より、右3区域切除を要する肝内胆管癌と診断し、ALPPSを施行した。1st stageでは肝実質離断と右門脈結紮を行い、術後17日目の2nd stageでは肝右3区域+尾状葉切除を行った。CT volumetry上の残肝容量は術前の35%から術後7日で49%に改善し、経過良好にて12日目に自宅退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016