肝内胆管癌の新しい規約と治療戦略
肝内胆管癌切除後の補助化学療法
有泉 俊一
1
,
小寺 由人
,
山本 雅一
1東京女子医科大学 消化器外科
キーワード:
肝切除
,
肝内胆管
,
リンパ行性転移
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
経口投与
,
リンパ節郭清
,
アジュバント化学療法
,
無病生存
,
TS-1
,
胆管切除術
Keyword:
Administration, Oral
,
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Hepatectomy
,
Lymphatic Metastasis
,
Lymph Node Excision
,
Cholangiocarcinoma
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Disease-Free Survival
pp.163-167
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016125833
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肝内胆管癌は,唯一の根治治療とされる肝切除を行っても再発率が高く生存率の低い難治癌である.再発してからの有効な化学療法も少ない.したがって肝切除後の補助療法が不可欠である.当施設で行った肝切除後の免疫治療は,再発予防と生存率の改善に有効なことを報告した.近年,肝切除後の化学療法も再発予防や生存率を改善している可能性が示唆された.いずれの補助療法も,予後不良なリンパ節転移例の予後を改善した.補助療法により長期生存したリンパ節転移例は単発肝内胆管癌の所属リンパ節転移であり,新しい規約のStageIVAであった.
©Nankodo Co., Ltd., 2016