発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016139113
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63歳女。右乳腺腫瘤(radial scar+sclerosing adenosis)摘出術後4年6ヵ月目の超音波検査にて右乳房内側の腫瘤を指摘された。マンモグラフィーでは右外上に前回手術による構築の乱れと内上にも構築の乱れがみられた。MRIでは右乳頭近傍内側に早期から濃染される6×6×4mmの楕円形腫瘤を認め、穿刺吸引細胞診では乳頭腺管癌または充実腺管癌が疑われた。以上より、右内側乳癌と診断し、診断と治療をかねて乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検を施行した。病理組織学的に画像所見で認められた腫瘤性病変に相当する部分には有意所見が得られず、追加の切り出しを行ったところ、切除標本の切り出し面の間に埋没した非浸潤乳癌が確認された。
©Nankodo Co., Ltd., 2016