発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016136601
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86歳男。食後の腹痛を主訴に、近医のCTAにて上腸間膜動脈(SMA)の閉塞を指摘され、精査加療目的に当科紹介となった。腹部CT所見より、SMA閉塞・腹腔動脈狭窄・下腸間膜動脈閉塞による腹部アンギーナと診断し、右総腸骨動脈-SMAバイパスを施行した。術後、麻痺性イレウスを発症したが、保存的加療により改善した。術後1年時の腹部CTAにてバイパスは良好に開存しており、吻合部狭窄はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016