発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016136597
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74歳男。胸部大動脈ステントグラフト内挿術(TEVAR)施行7年後に腰背部痛、下肢脱力感が出現し、当院救急搬送となった。精査にてステントグラフトの虚脱が確認され、心臓血管外科にて再度TEVARを施行されたが、腹痛、腹部膨満が出現したため、ステント留置8日後に当科紹介となった。臨床経過および腹部造影CT所見より、ステントグラフト内挿術に続発した狭窄型虚血性小腸炎と診断し、イレウス管による減圧を行うも症状は持続したため、68日目に腹腔鏡下小腸部分切除術を施行した。術後経過は良好で、合併症なく退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2016