発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016136596
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70歳男。アジの刺身を食べた後に上腹部痛が出現し、その後も痛みが持続するため、翌日当院を受診した。症状、経過から胃アニサキス症を疑い、上部消化管内視鏡検査を行ったところ、異物による胃壁穿通が確認され、鉗子を用いて異物を摘出した。摘出した異物は爪楊枝であり、詳細な問診により誤飲の可能性が考えられた。CT所見では出血や膿瘍形成はみられず、3日間絶飲食のうえ3日間抗菌薬の点滴を行い、軽快退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016