進行大腸癌に対する内視鏡外科手術の限界
局所進行直腸癌に対する内視鏡下手術
三浦 啓寿
1
,
中村 隆俊
,
内藤 正規
,
小倉 直人
,
山梨 高広
,
筒井 敦子
,
佐藤 武郎
,
渡邊 昌彦
1北里大学 外科
キーワード:
抗腫瘍剤
,
直腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
ネオアジュバント療法
,
直腸切除
,
放射線化学療法
,
ロボット手術
,
経肛門的内視鏡手術
Keyword:
Transanal Endoscopic Surgery
,
Antineoplastic Agents
,
Laparoscopy
,
Rectal Neoplasms
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
,
Robotic Surgical Procedures
pp.256-263
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016126585
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腹腔鏡下直腸癌切除は,狭い骨盤腔内での剥離操作や腸管の切離・吻合の難易度が高く,さらには自律神経を温存させ根治性と機能温存を両立させなければならない.海外における大規模臨床試験の結果から,短期・長期成績は開腹手術と比較して遜色のない結果となっているが,本邦においては標準術式となっていない.一方,腹腔鏡下手術の最大の利点である拡大視効果によってより精密な手術が可能となり,画像解析の向上やデバイスの進歩によって徐々に普及している.しかし,その難易度ゆえ習得するには多くの症例数を経験する必要があり,技術力の高い指導者のもとで習熟し,より安全で根治性の高い手技を獲得する必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016