最新癌治療 エビデンスで示す治療効果とコスト
進行直腸癌
野澤 宏彰
1
,
北山 丈二
,
名川 弘一
1東京大学 腫瘍外科
キーワード:
医療費
,
直腸腫瘍
,
薬剤費
,
ネオアジュバント療法
,
診療報酬
,
直腸切除
,
放射線化学療法
,
IFL Protocol
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Health Expenditures
,
Rectal Neoplasms
,
Drug Costs
,
Neoadjuvant Therapy
,
Chemoradiotherapy
,
Folfox Protocol
,
IFL Protocol
pp.498-502
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009185202
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進行直腸癌に対しては手術療法のほか、放射線療法や化学療法も有効である。これらの治療成績は近年飛躍的に向上したが、コストも高額になってきた。標準的なコストを単純に比較した場合、手術は約50万円、術前化学放射線治療、切除不能時の化学療法は各々5倍、10倍の費用がかかる計算である。したがって、切除可能であるならば、物理的に癌を取り除くという確実性の面のみならず、医療経済的にも手術療法はもっとも優れた方法といえる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009