発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016119606
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61歳男。血便を主訴に近医受診し、大腸内視鏡検査にて直腸Raに3cm大の腫瘤を認め当科紹介となった。直腸癌の診断で低位前方切除術(D2)、double stapling technique側端吻合を行ったが、術後5日に低位前方切除術後縫合不全を認め、回腸ストーマの造設、洗浄ドレナージ術を行った。ストーマ造設7ヵ月後にストーマ閉鎖術を行ったが、閉鎖2ヵ月後に再縫合不全を生じた。保存的治療を行うも症状悪化したため、開腹下に小腸部分切除、回腸ストーマ再造設術を行った。術後経過は良好で、現在は回腸ストーマ造設状態で外来通院中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2015