発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010079909
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69歳男。直腸癌に対する低位前方切除術後の縫合不全に起因して瘻孔を生じた。血液凝固第XIII因子投与などの保存的治療を行ったが改善しないため、フィブリン糊瘻孔内充填による瘻孔閉鎖を試み、1回の充填で閉鎖に成功した。1回で成功した要因として、本療法を行う前から定期的な瘻孔造影によりドレナージ良好な位置にドレーンがあることを確認し、洗浄を繰り返すことより瘻孔の狭小化を図るなど、閉鎖のための好条件を充填前から満たしていたことが考えられた。
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