大腸肛門病外科-最新のトピックス
大腸癌 括約筋切除を伴う直腸癌手術の功罪
錦織 英知
1
,
齋藤 典男
,
西澤 雄介
,
小林 昭広
,
伊藤 雅昭
,
杉藤 正典
1国立がん研究センター東病院 大腸外科
キーワード:
腫瘍再発
,
直腸腫瘍
,
リスク
,
アブレーション技術
,
吻合部漏出
,
肛門括約筋温存術
,
吻合部狭窄
Keyword:
Neoplasm Recurrence, Local
,
Risk
,
Rectal Neoplasms
,
Ablation Techniques
,
Anastomotic Leak
pp.1438-1443
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013087097
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肛門管近傍の下部直腸癌に対する肛門温存手術としてintersphincteric resection(ISR)が一部の施設で行われ、昨今学会などで多く発表されている。しかしISRの長所が叫ばれる一方で、温存した肛門機能が不良なため再度人工肛門造設を余儀なくされた症例も経験する。本稿ではISRの術後合併症、長期にわたる腫瘍学的予後および肛門機能について検証し、講じるべき対策についてこれまでのわれわれの経験を述べることにする。
©Nankodo Co., Ltd., 2012