大腸癌イレウスの治療と問題点
左側大腸癌イレウスに対する一期的手術 術中洗腸法による減圧による一期的切除吻合
小菅 誠
1
,
衛藤 謙
,
矢永 勝彦
1東京慈恵会医科大学 消化器外科
キーワード:
機器と資材用品
,
大腸疾患
,
減圧
,
手術創感染
,
大腸腫瘍
,
腸穿孔
,
腸閉塞
,
大腸切除
,
吻合部漏出
,
イレウス管
,
腸洗浄
,
腸吻合術
,
自己拡張型金属ステント
Keyword:
Self Expandable Metallic Stents
,
Decompression
,
Equipment and Supplies
,
Intestinal Obstruction
,
Intestinal Perforation
,
Surgical Wound Infection
,
Colorectal Neoplasms
,
Anastomotic Leak
pp.1528-1532
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016074367
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従来,左側大腸癌イレウスに対しては緊急でHartmann手術や人工肛門造設術を行い,二期的に大腸癌の切除・吻合が行われていた.しかし,人工肛門による患者の生活の質(QOL)の低下や二度の手術侵襲などの点から,症例によっては術中腸管洗浄による一期的切除・吻合が行われるようになってきた.また近年では,経肛門的イレウス管や自己拡張型金属ステントを用いた減圧の後に,待機的手術が行われる場合もある.本稿では術中腸管洗浄による一期的切除・吻合について解説する.
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