大腸癌イレウスの治療と問題点
左側大腸癌イレウスに対する一期的手術 ステント治療の応用による一期的吻合のピットフォール
冨田 雅史
1
1岸和田徳洲会病院 外科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
減圧
,
術前診断
,
ステント
,
大腸炎
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
腹腔鏡法
,
大腸切除
,
腸吻合術
Keyword:
Decompression
,
Colitis
,
Colonoscopy
,
Intestinal Obstruction
,
Laparoscopy
,
Colorectal Neoplasms
,
Stents
pp.1524-1527
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016074366
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本邦での閉塞性大腸癌の手術治療は,大腸ステント留置の保険収載により大きく変化した.術前の減圧処置(bridge to surgery:BTS)としてのステント留置では,挿入部位の適応は上行結腸から直腸Rs部までである.留置が成功した症例では,術前検査として大腸内視鏡で口側観察を行うべきである.減圧が十分であれば通常の腹腔鏡手術が可能であるが,小切開の仕方や切除標本のとり出し方を工夫することで,通常に近い小切開創で手術が可能である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015