大腸癌イレウスの治療と問題点
左側大腸癌イレウスに対する一期的手術 ステント治療の応用による一期的切除吻合 術前･術中処置の要点
榎本 俊行
1
,
斉田 芳久
1東邦大学医療センター大橋病院 外科
キーワード：
X線診断
,
大腸内視鏡法
,
減圧
,
術前管理
,
術中管理
,
ステント
,
腸炎
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
選択的手術
,
大腸切除
,
腸吻合術
Keyword:
Decompression
,
Colonoscopy
,
Enterocolitis
,
Intestinal Obstruction
,
Intraoperative Care
,
Radiography
,
Preoperative Care
,
Colorectal Neoplasms
,
Stents
,
Elective Surgical Procedures
pp.1519-1523
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016074365
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大腸癌イレウスの頻度は,全大腸癌の10～15%とされており,決してまれな病態ではない.大腸癌イレウスの場合,イレウス解除とともに大腸癌の根治性と手術の安全性を考慮しなければならない.従来の緊急手術に対し,大腸ステント治療によって閉塞を解除すれば,全身状態の改善をまって,安全な一期的切除吻合が行えるようになる.ただし,長期予後への影響は今後の研究課題である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015
