悪性消化管狭窄に対する最新マネージメント
悪性消化管狭窄に対する内科的治療 悪性大腸閉塞に対する経肛門イレウス管による減圧について
山田 智則
1
1名古屋第二赤十字病院 内視鏡センター
キーワード:
減圧
,
肛門部
,
術前管理
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
治療成績
,
大腸切除
,
イレウス管
,
腸洗浄
,
ワイヤー
Keyword:
Anal Canal
,
Decompression
,
Intestinal Obstruction
,
Preoperative Care
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
pp.1085-1090
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016338483
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大腸癌による急性閉塞は,腹痛,嘔吐,排便停止を主訴として来院する腹部救急疾患であり,閉塞により拡張した腸管を減圧するために緊急の手術や内視鏡的処置を必要とする.内視鏡的処置である経肛門イレウス管は,2012年に保険収載された大腸ステントにより適応は限定的であるが,今後も必要とされる処置である.当院での5年間における急性大腸癌閉塞に対する手術を前提とした経肛門イレウス管による減圧術の成績は,技術的成功率(狭窄を越えて留置できた割合)が93.9%,臨床的成功率(減圧により待機的手術に移行できた割合)は86.4%と良好であった.今回はその手技の方法,コツ,術前管理について述べる.
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