大腸癌イレウスの治療と問題点
右側大腸癌イレウスに対する手術 術前・術中処置,注意点
遠藤 悟史
1
,
小杉 千弘
,
平野 敦史
,
柳橋 浩男
,
幸田 圭史
1帝京大学ちば総合医療センター 外科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
減圧
,
術前管理
,
術中管理
,
術前診断
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
腹腔鏡法
,
選択的手術
,
大腸切除
,
イレウス管
,
腸吻合術
,
腹部CT
,
自己拡張型金属ステント
Keyword:
Self Expandable Metallic Stents
,
Decompression
,
Colonoscopy
,
Intestinal Obstruction
,
Intraoperative Care
,
Laparoscopy
,
Preoperative Care
,
Colorectal Neoplasms
,
Elective Surgical Procedures
pp.1511-1514
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016074363
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
右側大腸癌イレウスに対しては左側大腸癌イレウスと異なり,従来緊急での一期的手術が広く施行されてきた.しかし近年では患者の高齢化や全身状態不良を背景に,緊急手術に伴う潜在的なリスクの回避を目的として待機手術を選択する機会も増えている.待機手術のためには責任病変の口側腸管の減圧が必要であり,そのために経鼻イレウス管の挿入や,2012年より保険適用となった自己拡張型メタリックステント(SEM)ステント挿入が左側閉塞性大腸癌と同様に行われるようになっている.それぞれの治療方法の特性を十分に理解し,患者の病態に応じて治療法を選択していくことが求められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015