発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016019436
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
90歳女。主訴は人工肛門脱出であった。3ヵ月前に器質的疾患のない巨大結腸症に対し双孔式人工肛門を作成したが、1ヵ月前より人工肛門が脱出し始め、20cmにわたり脱出した。硬膜外麻酔下にallis鉗子を用いて大腸を引き出し、腸間膜と直角になる位置で2ヶ所の腸管壁を2本のペアン鉗子でクランプし、その間を切離し観音開きした。人工肛門直上では自動縫合器(TLC10)を用いて切離し、二股になった腸を短軸方向にTLC10で切離した。術後6日で施設退院し、退院後脱出によるトラブルは認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015