若手外科医必読 ヘルニア手術の最前線 その他のヘルニア
腹壁ヘルニアの手術
松原 猛人
1
,
櫻庭 一馬
,
原田 芳邦
,
小山 英之
,
塩澤 敏光
,
若林 哲司
,
関根 隆一
,
喜島 一博
,
新村 一樹
,
横溝 和晃
,
加藤 貴史
,
田中 淳一
1昭和大学藤が丘病院 消化器・一般外科
キーワード:
外科用メッシュ
,
臍帯ヘルニア
,
腹壁ヘルニア
,
癒着
,
ヘルニア縫合術
,
癒着剥離術
Keyword:
Tissue Adhesions
,
Hernia, Umbilical
,
Hernia, Ventral
,
Surgical Mesh
,
Herniorrhaphy
pp.1024-1031
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015377931
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腹壁ヘルニアの定義は明らかではないが,鼠径部ヘルニア以外の腹壁より発生するヘルニアをさすと筆者らは理解している.腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア修復術は,術後疼痛,手術部位感染(SSI)が少なく,入院期間が短いと報告されているが,bulging rateは切開法と比べ高率である.近年,腹壁機能の観点から,ヘルニア門の縫合閉鎖を行った後に腹腔内にメッシュを留置するintraperitoneal onlay mesh repair(IPOM)-Plusが報告され注目されている.IPOM-Plusについて詳しく解説するとともに,汚染創に対するendoscopic components separation(ECS)法についても述べる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015