食道胃接合部癌のすべて
食道胃接合部癌のセンチネルリンパ節
島田 理子
1
,
竹内 裕也
,
松田 達雄
,
北川 雄光
1慶応義塾大学 一般・消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
リンパ行性転移
,
食道胃接合部
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
センチネルリンパ節生検
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagogastric Junction
,
Lymphatic Metastasis
,
Stomach Neoplasms
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
pp.398-402
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015188088
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近年食道胃接合部癌(AEG)は先進国を中心に増加を認めている.AEGは縦隔と腹部の境界に存在するため,いずれにもリンパ節転移の可能性が考えられる.食道癌に準じて縦隔リンパ節郭清が行われることもあるが,その侵襲性ゆえに一定した手術術式の見解がないのが現状である.外科手術の低侵襲化の取り組みとして,消化器癌領域でもセンチネルリンパ節(SN)理論の検証が行われており,胃癌ではその有用性が報告されている.AEGにおけるSN生検の有用性に関してはいまだ確立されていないが,本稿では自験例のAEGに対するSN生検の結果と最近の知見をもとに,AEGに対するSN生検の有用性や今後の展望について検証した.
©Nankodo Co., Ltd., 2015