食道胃接合部癌のすべて
食道胃接合部癌の疫学 世界と日本
菊地 正悟
1
1愛知医科大学 公衆衛生学
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃腫瘍
,
危険因子
,
食道胃接合部
,
食道腫瘍
,
腺癌
,
発生率
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophagogastric Junction
,
Risk Factors
,
Stomach Neoplasms
,
Incidence
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
pp.373-376
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015188083
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わが国ではHelicobacter pylori感染の減少で胃液分泌が多い人が増加するため,食道胃接合部癌は将来の増加が予想される.癌登録事業による厳重な監視が必要である.リスク要因には,喫煙,肥満,低身長がある.逆流性食道炎やBarrett食道を経る例がほとんどであれば,胃液逆流防止による一次予防や,対象をしぼった二次予防など,効果的な予防が可能である.この点を明らかにしていくことが,予防の構築に不可欠である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015