発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016019431
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7歳男児。主訴は右側腹部痛であった。急性虫垂炎の疑いで内服処方したが症状が改善しなかった。腹部造影CTでは水平断像・前額断像ともに小腸より連続し盲端で終わる肥厚を伴った腸管様の構造部位を認め、メッケル憩室炎と診断した。緊急手術により経腹直筋切開にて憩室を含めた小腸部分切除術を施行した。病理組織学的には、固有筋層に伴う真性憩室が小腸より連続性につながり、憩室内には膿瘍が形成され、メッケル憩室炎と診断した。術後経過は良好で9日目に退院した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015