発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014140144
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当科で単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した141例の治療成績を検討した。その結果、開腹移行は12例(8.5%)で、いずれも高度癒着・炎症例であった。術後合併症は4例(2.8%)にみられ、創感染2例、胆汁漏2例であった。腹腔鏡手術完遂群と比べ開腹移行群では、有意に男性の割合が高く、術前の白血球数とCRP値が高値で、手術時間が長く、出血量が多く、術後在院日数の延長を認めた。肥満例と非肥満例の比較では、開腹移行率、術後合併症、術後在院日数に有意差は認めず、同等の安全性、有用性が示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2014