発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014261360
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58歳女。十二指腸乳頭部腺腫にて経過観察中であり、10ヵ月後の生検診断も腺腫であったが、腫瘍露出部分の発赤顆粒状粘膜や口側隆起を含めた乳頭部の腫大を認め、高分化型腺癌を否定できなかったため、内視鏡的乳頭切除術を行った。切除標本の病理組織診断は高分化型腺癌で、脈管、膵、胆膵管、十二指腸への浸潤は認めず、早期十二指腸乳頭部癌と診断した。追加手術として亜全胃温存膵頭十二指腸切除術、2群リンパ節郭清を行い、乳頭切除後断端部にadenomatous lesionを一部認めたものの郭清リンパ節に転移は認めず、術後約2年経過した現在も無再発生存中である。
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