十二指腸乳頭部癌のすべて
十二指腸乳頭部腫瘍の画像診断 CT・MRI・FDG-PET/CTの見方
渡谷 岳行
1
1東京大学 放射線科
キーワード:
肝臓腫瘍
,
MRI
,
リンパ行性転移
,
鑑別診断
,
総胆管腫瘍
,
胆膵管膨大部
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
マルチスライスCT
,
陽電子放射型断層撮影
,
マルチモーダルイメージング
,
腹部CT
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Common Bile Duct Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Liver Neoplasms
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ampulla of Vater
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Positron-Emission Tomography
,
Multimodal Imaging
,
Multidetector Computed Tomography
pp.582-586
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016244797
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乳頭部癌は,その発生部位の特徴から腫瘤が小さいうちに閉塞性黄疸を発症することが多い.CT,MRIにおいては乳頭部の原発巣は腫瘤として同定できることもあれば,むずかしいこともある.腫瘤描出の有無にかかわらず原因不明の胆管膵管拡張をみた場合には乳頭部癌の存在を疑うべきであるが,結石などの良性疾患で類似の画像所見を呈することもあるため慎重な画像解釈が必要となる.CT,MRI,FDG-PETでは原発巣の診断には限界があることも知りつつ,診療方針に有用な所見を読み出してゆく必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2016