肝切除をめぐる最近の話題
最新の肝術中超音波とエラストグラフィ
井上 陽介
1
,
齋浦 明夫
1がん研究会有明病院 消化器外科
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
術中期
,
大腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
超音波プローブ
,
組織弾性イメージング
,
Perflubutane
,
超音波造影検査
Keyword:
Hepatectomy
,
Intraoperative Period
,
Liver Neoplasms
,
Laparoscopy
,
Colorectal Neoplasms
,
Elasticity Imaging Techniques
,
Perfluorobutane
pp.1165-1171
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013380248
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術中超音波は肝臓外科に不可欠なツールであり,超音波の技術の進歩とともにその用途も多様化してきた.近年増加している腹腔鏡下肝切除術でも同様に重要な役割を占めるはずであるが,鏡視下プローブの自由度が低いことや装置がまだ開発途上であることに加え,指による触診が不可能な鏡視下手術では,術中診断能で開腹に大きく劣っているといえる.近年提唱された造影超音波やエラストグラフィは,今後の新しい超音波診断のkeyとなる手法であり,鏡視下手術の発展にも大きな役割が期待される.
©Nankodo Co., Ltd., 2013