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造影超音波 基礎と実践 肝疾患の造影超音波
小川 眞広
1
1日本大学医学部附属病院 消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝臓腫瘍
,
肝動脈
,
肝内胆管
,
血管腫
,
鑑別診断
,
腺腫
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
門脈
,
限局性結節性過形成
,
Perflubutane
,
超音波造影検査
Keyword:
Adenoma
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Bile Duct Neoplasms
,
Diagnosis, Differential
,
Hepatic Artery
,
Hemangioma
,
Liver Neoplasms
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Portal Vein
,
Cholangiocarcinoma
,
Focal Nodular Hyperplasia
,
Perfluorobutane
pp.1353-1364
発行日 2018年11月26日
Published Date 2018/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019035901
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わが国で経静脈性の造影超音波検査が開始され10年以上が経過した。現在造影剤の安全性より肝腫瘤性病変以外にびまん性肝疾患の評価や他臓器の応用など幅広く施行されるようになっている。しかしわが国での保険適用が肝および乳腺における腫瘤性病変の評価となっているため、本稿では肝腫瘍性病変に対する造影超音波検査の有用性について解説をする。肝腫瘤性病変に対する画像診断にはCT、MRIなどもあり描出範囲が狭い弱点のある超音波検査はときとして必要性に疑問をもたれることも多い。しかし、超音波検査の特徴である高い時間・空間分解能と近年のPCの高速化を反映した装置内蔵の画像ソフトの充実により詳細な情報が確実に得られるようになっている。つまりこれまでは、リアルタイム診断のみであったが、現在は検査終了後にソフトを用いた再評価や解析が可能になっている。本稿では、これらの装置を用いた各腫瘍における造影超音波診断のポイントについて解説をする。
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